過敏性腸症候群 感染性胃腸炎 ウイルス性胃腸炎

感染性の胃腸炎も過敏性腸症候群の原因になる

過敏性腸症候群は、腸には疾患が無いのに症状が出る病気です。そのため、もしも腸に何らかの異変があったり、血便などが出ている場合は、過敏性腸症候群とは診断できません。

 

ですが、実は感染性胃腸炎(急性胃腸炎)が過敏性腸症候群の原因になる場合があります。

 

感染性胃腸炎は、ウイルスや細菌、寄生虫などが原因で、下痢や腹痛、嘔吐などの症状が出る病気です。腐ったものを食べたり、手を洗わずに食事をするのが原因です。

 

これらの感染性胃腸炎は、基本的には数日〜数週間で完治します(ウイルスの種類によって変わります)。しっかり水分補給をして、体内のウイルスを全て出しきってしまえば収まります。

 

しかし、かなり長い期間がたったにも関わらず、ずっと下痢が続くことがあります。このような場合、過敏性腸症候群にかかっている可能性があります。

 

感染後過敏性腸症候群

感染性胃腸炎によって起こる場合は、感染後過敏性腸症候群といいます。その名の通り、感染性胃腸炎のあとにかかる過敏性腸症候群です。PI-IBSとも言います。

 

基本的に、過敏性腸症候群の原因はストレスや食生活の乱れなどが挙げられますが、感染後過敏性腸症候群の場合は、それらとは全く違う「胃腸炎」が原因になります。

 

違うのは名前と原因だけで、症状は腹痛や下痢といった、普通の過敏性腸症候群と同じです。

 

感染後過敏性腸症候群になりやすい人

このタイプの過敏性腸症候群になりやすい人は、「女性」「喫煙者」「うつの既往」「心気症」「60歳以下」「家族歴(家族が罹ったことがある)」などです。

 

通常の過敏性腸症候群と同じく、ストレスの影響も多少受けます。

 

しかし、これらの項目に当てはまらなくても、感染性胃腸炎にかかってしまうだけで、健康な人の6〜7倍も過敏性腸症候群になりやすいことが分かっています。

 

また、感染性胃腸炎を治すために抗生物質を使った場合も、腸内細菌のバランスが大きく変わるため、過敏性腸症候群になりやすいです。

 

カンピロバクター腸炎が深く関わっている

感染後過敏性腸症候群の原因として最も関連性が高いと言われているのが、カンピロバクター腸炎です。

 

カンピロバクター腸炎は5月〜6月に多く見られ、特に鶏肉から感染することが多いという特徴があります。

 

潜伏期間は1日〜10日で、発熱や頭痛、下痢、嘔吐、血便などの症状が現れます。

 

感染後過敏性腸症候群を予防するには

やはり、まずは感染性胃腸炎にならないようにすることが一番です。肉の加熱はしっかりと、生野菜もよく洗い、生肉を触った箸は使わないようにしましょう。

 

感染性胃腸炎になってしまったら、治ったあとの食事に注意してください。治ったからといってすぐに普通の食事に戻すのも、感染後過敏性腸症候群を引き起こす原因になることが分かっています。