過敏性腸症候群 炎症

過敏性腸症候群が炎症の原因になる可能性はある

過敏性腸症候群とは、腸に異常が見られない(病変が無い)ことが前提の病気なので、腸の検査をして炎症が見られた場合、過敏性腸症候群とは診断されません。

 

炎症がある状態で下痢や便秘などの症状が見られる場合は、感染性腸炎や潰瘍性大腸炎、クローン病などの重大な病気を疑います。そのため、さらなる検査や経過観察を行う必要があります。

 

炎症が悪化したり、重大な病気の場合、下血や血便、水下痢、体重減少、発熱などの症状が出ます。過敏性腸症候群でこれらの症状は出ませんし、重大な病気の可能性も十分にあるので、簡単に過敏性腸症候群と診断することはできません。

 

⇒過敏性腸症候群の代表的な症状

 

しかし、過敏性腸症候群の可能性がゼロか?というとそうではありません。過敏性腸症候群であっても炎症が起こることはありますし、過敏性腸症候群が原因となって炎症が起こることもあるのです。

 

過敏性腸症候群が炎症の原因になるケース

過敏性腸症候群になると、ストレスによって下痢や便秘が起こりやすくなります。毎日のように下痢をしたり、長い間便秘になったりしますよね。これが原因で炎症が起こりやすくなるのです。

 

大腸には善玉菌と悪玉菌が存在していますが、下痢や便秘が続くと悪玉菌の量が増え、腸内環境が悪化します。腸内環境が悪化すると腸の動きが悪くなり、有害物質が排出されにくくなってしまいます。この有害物質や悪玉菌が炎症の原因になります。

 

みなさんもご存知かもしれませんが、免疫細胞の7割は腸内で作られています。その腸のバランスが崩れると体全体に大きな影響を及ぼすことが分かっていて、風邪を引きやすくなったり、花粉症が悪化したりすると言われています。

 

 

腸内環境を整えると花粉症の症状が軽くなったり、アトピーが改善するというのは有名ですよね。


 

腸の炎症も同じで、腸内環境が悪化していると食中毒やウイルスによる腸の炎症が起こりやすくなるのです。

 

つまり、「過敏性腸症候群の症状に炎症はないが、過敏性腸症候群で腸内環境が悪化すると炎症が起こりやすくなることもある」ということです。

 

とはいえ、炎症がある時点で過敏性腸症候群とは別の病気になっている証拠です。悪化すると厄介ですので、しっかりと治療しましょう。