過敏性腸症候群 精神疾患

過敏性腸症候群と併発しやすい精神的な病気

過敏性腸症候群は腸の不調が主な症状ですが、精神疾患とも深い関わりがあります。

 

電車の中や静かな場面でお腹が痛くなると、不安になったり、焦ったりしますよね。このようなマイナスの精神状態が続くと、精神的な病気になってしまうこともあります。

 

そもそも過敏性腸症候群の主な原因はストレスで、精神疾患と似ている部分が多いです。そのため、過敏性腸症候群を発症しているということは、精神的な病気にもなりやすいということになります。

 

このページでは、過敏性腸症候群と併発しやすい精神疾患をまとめました。自分でも気付いていないだけで、実は病気だったということもあるので、1度確認してみましょう。

 

強迫性障害

強迫性障害の主な特徴は、したくないのにしてしまうということです。

 

過敏性腸症候群の場合は、やはり排便と関連した強迫観念が現れやすいです。

 

  • トイレに行って便が出たのに、「また出るかもしれない・・・」と不安になりトイレに行く。数分間トイレに篭って出なかったのに、「もしかしたら・・・」とまたトイレに行ってしまう。
  • 腸に残ったわずかな便であっても、排泄しないと不安になり、トイレから出られなかったり、何度もトイレに行く

 

これは普通の人でもありがちですが、強迫性障害の場合、自分でもこれ以上便が出ないと分かっていたり、トイレに行くのが馬鹿げていると思っているのに、どうしても不安になってしまうのです。

 

全般性不安障害

全般性不安障害は、自分でもよくわからない不安や心配事が常に頭から離れない状態です。

 

原因はハッキリとはしていませんが、何かしらのストレスを受け続けることで発症するのではないかと言われています。

 

過敏性腸症候群の人の場合、対人関係や仕事、学校などのストレスが原因で過敏性腸症候群を発症し、便やガスなどの不安要素がさらに増え、慢性的なストレスによって発症するというケースが多いです。

 

過敏性腸症候群の場合、トイレの不安が頭から離れず、「近くにトイレはあるかな?」「移動中にトイレに行きたくなったらどうしよう」というような、トイレに対する不安があります。しかし、全般性不安障害は、様々なものに対して不安になります。

 

病気のことだけでなく、将来のことや学業のこと、プライベートのことなど、様々な対象に不安になるので、周囲からは「心配しすぎ」というような目で見られてしまうことが多いです。

 

パニック障害

パニック障害の人のほとんどが過敏性腸症候群を患っていると言われているほど多い病気です。

 

パニック障害は、パニック発作という発作が出るのが特徴で、動機や息苦しさ、めまい、発汗、ふるえといった症状に加え、死にそうになるような不安感が現れます。

 

この発作は突然現れます。過敏性腸症候群の場合、緊張したり不安になったりすると下痢や腹痛が現れますが、パニック発作はそのような状況とは関係なく発作が起きます。

 

パニック障害は、性格や幼少期の体験(虐待等)、遺伝などが関係していると言われていますが、強いストレスも原因のひとつです。強いストレスを受け続け、それがピークに達すると発作が起こりやすくなります。

 

過敏性腸症候群から直接パニック障害になることはまずありませんが、過敏性腸症候群を放っておくと症状が悪化し、強いストレスからパニック障害に繋がってしまうこともあります。

 

パニック障害は過敏性腸症候群と似ている

パニック障害の患者さんのほとんどが過敏性腸症候群も併発しているということですが、その理由は、それぞれの病気がとても似ているからです。

 

  • また症状が起こったらどうしよう・・・予期不安
  • あの状況になりたくない、恥ずかしい・・・広場恐怖回避行動

 

パニック障害になると、「またパニック発作が起こったらどうしよう」という予期不安とともに、「また電車でパニック発作が起きたら怖い、だから乗るのはやめよう」という広場恐怖や回避行動に繋がります。

 

これは過敏性腸症候群でも同じで、「またお腹が痛くなったらどうしよう」と不安になり、それらを避けるようになります。

 

このように、パニック障害と過敏性腸症候群は、発生してからの動きや心理状態が非常によく似ています。

 

うつ病

うつ病は近年よく聞くワードですが、過敏性腸症候群だとうつ病を発症しやすくなると言われています。

 

その理由が脳腸相関です。過敏性腸症候群の原因は主にストレスですが、ストレスを感じるとお腹が痛くなったり、下痢になったりしますよね。それはなぜかというと、脳がストレスを受けると、それが腸にも影響するからです。

 

逆に、腸がストレスを受けると脳にも影響します。つまり、過敏性腸症候群で腸が不調だと、ストレスを感じやすくなったり、イライラしたり、不安になったりしやすくなるのです。

 

また、過敏性腸症候群の患者さんは、その名前にもある通り、様々な刺激に過敏になっています。ストレスによって腸が弱り、さらにストレスに過敏になって、精神的に不安定になってしまいます。

 

過敏性腸症候群の症状が重ければ重いほど、精神的な症状も現れやすくなるというデータもあります。過敏性腸症候群になったからといって、必ずうつ病になってしまうわけではありませんが、放っておくと症状がどんどん重くなり、うつ病になるほど悪化してしまうこともあるので、早めの対処が必要です。

 

 

早め早めに対処すれば、ここまで悪化することもない

併発しやすい精神的な病気についていくつかご紹介しましたが、過敏性腸症候群になったからといって必ず発症するわけではありません。

 

しかし、放っておけば症状は悪化していきますし、別の病気に発展してしまうことも珍しくありません。病名がつかなくても、似たような症状に悩まされることもあるでしょう。そうならないためにも、早め早めの対処が肝心です。

 

僕自身、長い年月過敏性腸症候群に悩まされ、精神疾患とはいかないまでも、とても辛い日々を過ごしてきました。もっと早く、治すために努力しておけば良かったなぁと思うこともありますが、こんな僕でも今では完治しています。

 

過敏性腸症候群という病気は治りにくく、必ず治るというような治療法があるわけでもないので、完治までの道のりは大変かもしれません。

 

しかし、日々できることからコツコツ始めるだけでも効果はありますし、様々な方法を試していけば必ず治る病気です。