過敏性腸症候群 痛み

過敏性腸症候群の痛みの強さや痛む場所や対処法、緩和法について

過敏性腸症候群による下痢は痛みが伴います。ストレスなどで腸が激しく動き、それに伴って筋肉が緊張するためです。

 

痛みがない下痢もありますが、過敏性腸症候群の場合は少ないケースです。基本的には、腹痛と共に下痢が起こり、排便で軽くなります。

 

とはいえ、全員が全員同じ症状かというとそうではありません。同じ過敏性腸症候群でも、その人の体質やその日の体調によって、痛む場所や強さが違います。

 

⇒過敏性腸症候群の代表的な症状

 

過敏性腸症候群の痛みはどんな痛み?

過敏性腸症候群の腹痛は、普通の人が感じる下痢の痛みとほとんど同じです。腸をギューっと握られたような痛みだったり、ドスンという鈍痛や、キリキリするような鋭痛が定期的に訪れたりします。

 

これは毎日同じではなく、日によって変化します。過敏性腸症候群の場合は腸が激しく動くことによる腹痛ですので、グルグル、ゴロゴロと音が鳴り(腸が動く音)、掴まれたような痛みになることが多いです。

 

どれぐらい痛い?

軽い日もあればとてつもなく重い日もあります。歩けないほど痛くなったり、排便で軽くならないこともあります。最初は弱い痛みで、時間とともに強くなってくることも多いです。

 

腹痛では定番の「波」ももちろんあります。「あれ?治ったかな?」と思ったらすぐに激痛の繰り返しで、排便しないと治まりません。本当に漏れそうになって脂汗がダラダラ出ることも・・・。

 

ガス型の腹痛

ガス型の腹痛は下痢型とはちょっと違います。下痢の時は下痢型と同じように痛みますが、それに加えてお腹が張り、空気が溜まってパンパンになります。腸が破裂するかと思うほど苦しい時もあります。

 

おならをすればお腹の張りも減っていきますが、少しするとまた同じように空気が溜まっていきます。

 

⇒ガス型の過敏性腸症候群の症状と、ガスが溜まる原因など

 

痛みが出る場所・部位

冒頭でもお話しましたが、過敏性腸症候群は腸が激しく動き、下痢や腹痛が起こる病気です。その動きにつられて筋肉が痙攣し、他の部位に影響をあたえることもあります。

 

最も多くの人が痛みを覚える場所が左下腹部です。痛みの元凶である大腸が左下にあるので、当たり前といえば当たり前です。次におへそやその周りが多いですが、ここも腸と関連している場所ということで痛みが出やすいです。

 

また、腸の動きが激しくなると、腰や背中まで痛くなることがあります。これを関連痛といいます。腸の動きで神経が刺激され、他の部位まで痛みが及んでしまうのです。

 

トイレに入っている時間が長いのも原因のひとつです。長時間トイレでいきみ続けると、腰に負担がかかります。出ないと思ったら無理せず一旦諦めて、自然に出るまで待ちましょう。

 

食後に痛くなる

痛みが出るタイミングですが、基本的には緊張した時やストレスを感じた時です。発表の前や試験の前など、不安になったりドキドキすると腸が激しく動いて痛みになります。

 

ですが、場合によっては感情とは全く関係のないタイミングで痛みが起こり、下痢になることもあります。それが食事の前後です。

 

⇒空腹時に下痢になる原因
⇒食後に必ず下痢をする原因

 

食後に胃が痛くなると胃潰瘍のサインと言われることが多いですが、過敏性腸症候群の場合、食事をしたタイミングで腹痛が起こることは珍しくありません。(胃痛ではなく腸付近の痛みです。)

 

食後に腹痛が起こる原因

  • 食べることがストレスになっている
  • 食べ過ぎ
  • 食事の間隔を空けすぎ(?)

 

食べることがストレスになっている

過敏性腸症候群になると、通勤や通学、学校生活などで頻繁に下痢をします。そのため、便そのものをなくそうと、朝食や昼食を摂らないという人も多いです。

 

その結果、食べると下痢をする→だから食べない→食べたくない→食べるのがストレスというように悪化し、食事のたびに不安になり、下痢になってしまうのです。

 

⇒食べすぎや全く食べないのは過敏性腸症候群が悪化する原因になる

 

食べ過ぎ

「食べることがストレスになっている」と被っている部分もあるのですが、食べ過ぎて下痢になっていることも意外と多いです。

 

下痢になるから朝食は抜く、昼食は少なめにという方の場合、どうしても他の食事が多くなりがちです。1食でたくさん食べ過ぎると消化がうまくできず処理しきれなくなり、下痢を引き起こします。

 

どうしてもお腹が空く場合は、1度にたくさん食べるのではなく、何度かに分けてみてください。夕方に軽く食べるだけでも結構変わりますよ。

 

⇒食べすぎや全く食べないのは過敏性腸症候群が悪化する原因になる

 

食事の間隔を空けすぎ

これは私自身が何度も体験していることなのですが、調べてみても全然出てきませんでした。食事の間隔(時間)を空けすぎると、次の食事で必ずと言っていいほど下痢をします。

 

友人にも聞いたところ、確かにあるとのことだったので、私だけではないと思います。

 

例えば、朝食を7時に食べたとします。忙しくて昼食を抜き、夕食を18時に食べたりすると、ほぼ確実に下痢をするという感じです。

 

これについては、空腹時に下痢になることと似ているようなので、こちらも参考にしてみてください。

 

⇒空腹時に下痢になる原因

 

腹痛が起こったらどうするか?緩和する方法や対処法

痛くなる前にしておく対策

  • 心配し過ぎない
  • 薬を持ち歩く
  • 食事に気を使う
  • 乳酸菌を積極的に摂る

 

心配し過ぎない

過敏性腸症候群は、思い詰めすぎるとどんどん悪化していきます。「下痢になるのではないか」「お腹が痛くなったらどうしよう」「トイレにいくのが恥ずかしい」ということばかり考えていると、状況は絶対に良くなりません。

 

難しいかもしれませんが、「お腹が痛くなってもいいや」という考え方ができると良いです。「お腹が痛いからトイレ行ってくるね」と言えるようになっただけで、症状が一気に回復した例もあるので、気の持ちようはバカにできません。

 

深刻になりすぎず、「痛くなったらトイレに行けばいいや〜」ぐらいの軽い感じが良いです。

 

⇒過敏性腸症候群を治す!15年悩んだ私が実践して過敏性腸症候群を克服した方法

 

薬を持ち歩く

持ち歩いておくなら、即効性があるストッパなどがおすすめです。乳酸菌製剤(整腸剤)は、即効性はありません。飲んだからといってぜん動運動がいきなり止まったりすることは無いので、飲んでも普通に下痢をします。

 

ストッパは腸のぜん動運動を抑える働きがあり、即効性があります。使い過ぎると効果が薄くなったりとデメリットもあるので、あくまでも非常用の最終手段として持っておきましょう。持っておくだけでも心に余裕ができるのでオススメです。

 

食事に気をつける

脂っこいものや冷たいものは腸に刺激となり、下痢しやすくなります。特に夏場は冷たいものを食べる機会が多くなるので、普通の人でもお腹を壊しやすいです。過敏性腸症候群だと、人一倍刺激に敏感なので、腹痛も起こりやすいです。

 

乳酸菌を積極的に摂る

乳酸菌は継続してやっと効果が出てきます。ヨーグルトを数回食べただけではほとんど意味がありません。

 

ヨーグルトに含まれる乳酸菌の量も、実は十分ではありません。1日に2個〜3個食べて調度良いぐらいですから、経済的にも続けやすさ的にもちょっと微妙です。

 

ですから、乳酸菌製剤(整腸剤)やサプリメントを活用して、少し多めに摂るのがおすすめです。「たくさんとって害は無いの?」と心配になるかもしれませんが、乳酸菌は摂り過ぎても便として排泄されるので、摂り過ぎによるデメリットはありません。

 

腸内環境を改善するのはとても効果が大きく、過敏性腸症候群を治す近道にもなりますので、ぜひ続けてみてください。

 

⇒私がおすすめする乳酸菌について

 

痛くなったらできること

  • トイレに行く
  • お腹を温める

 

トイレにいく

結局のところ、腹痛を止められるのは排泄です。お腹が痛くなったらトイレに行けばすぐに解決します。バカにしているわけではありません。近くにトイレがあるなら入るのが最も有効で手っ取り早い解決法です。

 

お腹を温める

冷えやストレスで緊張したお腹をリラックスさせるために有効なのが温めることです。お腹が少しでも冷えるとゴロゴロ鳴って不安になるので、日頃から温めるようにし、腹痛が起こってからも積極的に温めましょう。

 

腸の緊張がほぐれて下痢をせずに済むこともあります。

 

痛くなってからできることは少ない

お腹が痛くなってしまった時は、トイレで出すのが最も手っ取り早く、最も有効です。温めるのも確かに効きますが、腹痛を100%防げるわけではありませんから、痛くなってしまったら素直にトイレに行きましょう。

 

学校生活などでトイレに行くのが恥ずかしい場合、事前に過敏性腸症候群であることを先生に伝えておくのも良いでしょう。私は各教科の先生に腹痛持ちであることを伝え、理解してもらっていました。