過敏性腸症候群 原因

【過敏性腸症候群の原因】治療と対策、症状の違いについて

過敏性腸症候群には様々なタイプ(下痢型、便秘型、ガス型、交換型)がありますが、原因はどれも同じです。

 

主な原因として有名なのが精神的なストレスですが、原因はこれだけではなく、腸内細菌や自律神経の乱れも深く関わっています。

 

ストレス

過敏性腸症候群の最も大きな原因となるのがストレスです。ストレスと言っても精神的なものだけでなく、肉体的なストレスも過敏性腸症候群の原因になります。

 

行きたくない学校に行かなければならない、嫌いな上司と顔を合わせるのが辛い、毎日残業続きなのに早起きしなければならない、というようなストレスを毎日継続して受け続けることで、過敏性腸症候群を発症する確率も高くなります。

 

過敏性腸症候群になりやすい生活習慣やストレスの種類

 

どれぐらいのストレスを受けると下痢や便秘が続くようになるかという明確な指標はありませんが、ある程度継続してストレスを受け続けたり、トラウマになるようなことがあると発症しやすいと言われています。

 

 

僕の場合は小学校の頃のイジメのようなイジリのような、微妙なラインのちょっかいがストレスの原因でした。

 

今思うと「なぜあんなことで?」と思うのですが、それくらい些細な事でも過敏性腸症候群になってしまうんです。

 

⇒僕の自己紹介はこちら!過敏性腸症候群になった理由など

 


 

ストレスは、過敏性腸症候群の原因である自律神経の乱れや腸内のセロトニン分泌も引き起こします。そのため、過敏性腸症候群を治すにはストレスを取り除くことが必要不可欠です。

 

自律神経

過敏性腸症候群の症状を引き起こしている張本人が自律神経です。自律神経は色々なところで使われる言葉なのでよくわからない方も多いと思いますが、簡単に言うと、「私たちの代わりに体を動かしてくれている神経」です。

 

私たちは自分の意思で心臓を動かしたり、食べたものを消化したりはしませんよね。このような「自分の意思とは関係なく勝手に行っていること」は自律神経がコントロールしています。

 

その自律神経は二種類あり、ひとつを交感神経、もうひとつを副交感神経といいます。交感神経は主に活動中に、副交感神経は休息中に活発になる神経です。

 

自律神経が働く時間帯やタイミング

 

このように、自律神経はそれぞれ働くタイミングが決まっています。グラフを見ると分かるように、交感神経は朝方〜夕方にかけて活発になり、副交感神経は夕方〜朝方にかけて活発になります。

 

自律神経の働き、交感神経と副交感神経の働きの違い

 

腸も他の臓器と同じように自律神経でコントロールされています。そのため、自律神経の働きがおかしくなると腸の働きも同じようにおかしくなり、下痢や便秘といった症状が起こるようになります。

 

自律神経がおかしくなる原因はストレスです。精神的なストレスだけでなく、肉体的なストレスも自律神経に悪影響を与えます。

 

自律神経の乱れとは?

 

よく「自律神経が乱れる」といいます。色々なところで自律神経の乱れという言葉を目にするため、「何でもかんでも自律神経の乱れって言っておけばいいと思ってるんじゃないの?」と思うかもしれません。(というよりも僕が実際に思ってました。笑)

 

自律神経の乱れというのは、交感神経が働くべきところで副交感神経が働いてしまったり、副交感神経が働くべきところで交感神経が働いてしまうことを言います。もう一度この画像を見てください。

 

自律神経の働き、交感神経と副交感神経の働きの違い

 

腸に関する働きは、副交感神経が優位になっている時に起こるのが普通です。つまり、私たちが体を休めている時です。

 

しかし、ストレスによって自律神経が乱れてしまうと、私たちが活動しているにも関わらず、副交感神経が優位になり、腸の働きが活発になってしまうのです。

 

また、自律神経は、バランスが崩れるとそれを戻そうとする働きもします。例えば、緊張するとお腹が痛くなることがありますが、これは緊張によって活発になりすぎた交感神経を戻すために副交感神経がさらに強くなり、かえって副交感神経が活発になりすぎて腸が異常に動いてしまうからです。

 

緊張すると交感神経が優位になり、それを戻すために副交感神経が活発化して下痢などの症状が出る

 

これが一過性のものであれば特に問題はありません。しかし、緊張状態が毎日続いたり、テスト中の腹痛がトラウマになってしまうと、同じシチュエーションの時にまた腹痛や下痢が起こり、慢性化して過敏性腸症候群になる可能性があります。

 

自律神経が乱れる原因はストレス。寝不足や運動不足、過労、病気などが原因

 

このようにして自律神経は乱れていきます。昼夜逆転なども自律神経を狂わせる要因になります。

 

セロトニン

セロトニンは、自律神経の働きをコントロールしている脳内伝達物質です。上記で過敏性腸症候群を引き起こす張本人は自律神経だとお話しましたが、その自律神経を司るのがセロトニンなのです。

 

セロトニンの9割以上が腸内で作られ、1〜2パーセントが脳内、残りが血液に存在しています。セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、とにかく増やしたほうが良いようなイメージがありますが、あくまでもそれは脳内セロトニンの話です。

 

脳内のセロトニンは、不安を取り除いたり、気分がスッキリするような、良い効果をもたらしてくれます。脳内のセロトニンが減ると、不安に弱くなり、うつ病を引き起こすこともあります。そのため、増やすことが望ましいのです。

 

では、腸内のセロトニンはというと、腸の動きをコントロールする働きを持っています。上記で副交感神経は腸を動かしていると言いましたが、その動きはセロトニンによって調節されています。

 

脳がストレスを感じると、腸内のセロトニンが増え、粘膜からたくさん分泌されます。すると腸の働きが過剰になり、腹痛や下痢、ガス溜まりなどの症状が起こります。つまり、増やすのは良くありません。

 

腸内セロトニンを増やしすぎるのはNG

 

過敏性腸症候群の患者さんはストレスに弱くなっていて、脳のストレス信号が腸に伝わりやすくなっています。

 

そのため、慢性化すればするほど症状も悪化し、小さなストレスが大きな腸の症状となり現れてしまうのです。(自分がストレスだと思っていないようなこともストレスとして腸が受け取ってしまう。)

 

過敏性腸症候群の悪循環

 

ですから、過敏性腸症候群を治すためには、脳内のセロトニンを増やし、腸内のセロトニンを出来るだけ増やさないようにすることが大切です。

 

⇒15年悩んだ私が実践して過敏性腸症候群を克服した方法

 

腸内環境

腸内環境が悪いと、下痢や便秘、ガスなどの症状が頻繁に起こるようになります。過敏性腸症候群はストレスだけでなく、腸内環境の悪化にも関わりがあります。

 

腸内には細菌が住み着いていて、15〜20%が善玉菌、10%が悪玉菌、残りの70%〜75%が日和見菌です。日和見菌は善玉菌にも悪玉菌にもなる菌で、善玉菌が優勢だと良い働きを、悪玉菌が優勢だと悪い働きをします。

 

腸内環境が悪化して悪玉菌が増えると、腸の働きが悪化するだけでなく、過敏性腸症候群が治りにくくなります。

 

また、腸と脳はお互いに干渉しあっていて、これを脳腸相関と言います。脳がストレスを受けると腸に影響を及ぼし、下痢や便秘といった症状が現れるように、腸の調子が悪くなると脳にも影響が及ぶようになります。

 

腸内環境が悪化するとそれが脳にも伝えられ、気分が落ち込む、不安感が増すといった症状が現れます。これによってさらにストレスに弱くなり、下痢が酷くなります、そして、また気分が落ち込むという悪循環に陥ります。これが過敏性腸症候群が治りにくい大きな理由です。

 

ストレスがなかなか無くならない、ストレスは無いはずなのに下痢が続く、過敏性腸症候群を治したいのに悪化していく一方だという場合は、腸内環境の改善も視野に入れたほうが良いでしょう。

 

 

僕の場合、腸内環境を改善するようにしてから過敏性腸症候群も治っていったので、結構重要だと思っています。それまでは薬を飲んでもダメで全然良くなりませんでした。


 

原因で症状は変わる?

大きな違いはありませんが、その人のライフスタイルなどによって微妙に変わることはあります。

 

毎日たくさんの人と顔を合わせたり、緊張する場面が多いサラリーマンや学生さんの場合、下痢型が多いと言われています。また、授業やテストで静かになる場面が多い学生さんの場合、ガスの症状も出やすいです。

 

男性と女性でも違いがあり、男性の方が下痢型が多く、女性は便秘型が多いです。

 

 

僕は混合型+ガスでした。普段は下痢が多く、数日間便秘になったと思ったらまた下痢が続くというような感じです。ガスは常に我慢している状態で、お腹の張りがひどかったです。


 

原因によって治療や対策の方法も異なる

原因や症状によって治療法も異なります。基本的にはストレスを取り除くことを1番の目標にしますが、なかなか取り除けるものではありません。

 

そこで最近使われるようになったのが、セロトニンの働きを低下させる薬です。イリボーと呼ばれています。腸までストレスが届かないようにし、腸の異常運動を抑える働きがあります。

 

効く人には凄い効くということで、とても注目されていた薬です。ただし、効かない人もいますし、服用している内に段々効かなくなってきてしまうこともあります。ですから、効いている内にストレスの原因を取り除き、薬が無くてもストレスを感じないような環境を作ることが重要になります。

 

 

ちなみに、僕は効きませんでした・・・(泣)


 

運動療法や食事療法で生活習慣を整えたりするのも一般的です。腸に刺激を与えるものを控え、できるだけ下痢をしないようにし、徐々に改善を見ていく方法です。腸内環境の改善も重要なので、一緒に乳酸菌を摂ったりもします。

 

ただし、原因の根本がストレスなので、ストレスの改善は必要不可欠です。下痢そのものがストレスになっている悪循環タイプの場合は、下痢を止めることで安心してストレスがなくなり、症状が軽くなっていくこともあります。

 

過敏性腸症候群の治療はとにかく根気がいります。薬を飲んですぐに治すというわけにはいかず、治ったと思ってもすぐに再発したり、薬が全く効かず、どんどん悪化してうつ病になってしまうこともあります。

 

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原因不明

原因が全く見当たらないのに症状が続いている場合は、他の病気を疑うことも忘れないようにしましょう。過敏性腸症候群には判断基準があり、そのうちのひとつに「腸内を検査しても異常がない」というものがありますので、検査は必要です。

 

「検査をして過敏性腸症候群だと診断されたが、思い当たる原因がない」ということもあります。この場合、自分が気付いていないだけで実はストレスが重なっていたということもあります。

 

先述しましたが、過敏性腸症候群の原因は精神的なストレスだけでなく、肉体的なストレスも原因になります。まずは規則正しい生活ができているかどうかも見直してみましょう。

 

腸は第二の脳と呼ばれているほど賢い器官なのですが、脳と同じようにストレスを受けやすい場所です。自分の脳では感知できないような小さなストレスが重なって症状が現れることも少なくありません。

 

このような場合は腸内環境の悪化などが原因になっていることも多いため、生活習慣の改善とともに、乳酸菌などで腸内のバランスを整えながら様子を見ることも有効です。

 

⇒おすすめの乳酸菌について

 

子供の過敏性腸症候群の原因

小学生くらいの小さなお子さんにも過敏性腸症候群は増えています。原因は大人と同じくストレスですが、そのストレスの原因になっているのが「トイレに行けないこと」です。

 

小学生の頃は、学校で排便するとからかわれることが多いです。(僕の小学生時代も同じでした。)恥ずかしい思いをするのが嫌で、無理やり排便を我慢するようになって便秘になったり、我慢するストレスで下痢になり、慢性化して過敏性腸症候群になります。

 

また、親御さんが過敏性腸症候群を知らないと、「お腹が痛いぐらいで・・・」と軽くみてしまい、症状が悪化することも少なくありません。

 

特に、真面目な子や几帳面な子は気にしやすく過敏性腸症候群になりやすい傾向があります。