過敏性腸症候群 ストレス 治らない

ストレスの元が無くなったのに過敏性腸症候群が治らない

過敏性腸症候群を発症する原因や、なかなか治らず長引いてしまう原因は主にストレスです。そのため、過敏性腸症候群の治療はストレスを解消したり、ストレスに強い身体を作るのがメインとなります。

 

しかし残念なことに、ストレスの元が無くなっても症状が改善しないことは多々あります。

 

  • 残業が多く過敏性腸症候群を発症し、数年後に残業がない会社に転職したが腹痛と下痢が治らない
  • 中学でのいじめが原因で発症、高校進学でいじめが無くなっても過敏性腸症候群は治らない
  • 毎日楽しく充実した毎日を過ごしているのに、なぜか過敏性腸症候群を発症し、治る気配がない

 

上記のように、「ストレスの原因を突き止めて改善したのに、症状が改善しない」というケースは少なくありません。そのため、「もうどうやって治したら良いのか分からない」状態になり、手がつけられなくなってしまうのです。

 

自分が今いる環境を見直して、「これは体に良くないだろうな」と思える部分があれば、それを変えるだけでも治る可能性はあります。

 

  • 休む暇がなく、睡眠時間を削るほど忙しい毎日を過ごしてる
  • 人間関係がきつい職場にいる
  • いじめにあっている

 

上記のような精神的にも肉体的にも負担がかかる場所にいる場合は、その状況を改善することで症状も改善する可能性が高いです。

 

しかし、現状を打破したのに症状が変わらなかったり、環境が変化してストレスフリーになったのに下痢が続く、精神的にとても充実していてストレスは感じていないのに下痢が治らないという場合は厄介です。

 

何が原因で過敏性腸症候群になっているのかが分からないため、どこから改善して良いのかが分からないんです。

 

 

僕も同じ経験をしています。過敏性腸症候群を発症した原因は小学校の頃のイジメまではいかないぐらいのちょっかいでした。

 

中学進学でその人とは離れたのでストレスの元は無くなったのに、症状は悪化する一方で、結局そのまま10年以上下痢に悩まされ続けました。

 

⇒僕が過敏性腸症候群になった理由など、自己紹介はこちら


 

ストレスが無いのに治らない原因

ストレスが無くなったとはいえ、原因が全く無いかというとそうではありません。ストレスさえ消えれば治ると思っている人が多いですが(僕もそう思ってましたが・・・)、実はもっと色々な原因があります。

 

下痢がストレスの元になっている

下痢そのものがストレスになってしまうのは非常に厄介で悪循環を起こしやすいケースです。

 

過敏性腸症候群になると、下痢や腹痛が不意に襲ってくることが多くなるため、常にトイレのことを気にしたり、近くにトイレがないと不安になったりしますよね。

 

また、お腹が痛くなったらどうしようと無意識の内に考えてしまい、積極的に行動できなくなったり、やりたいことを我慢するようになると、これもまたストレスになります。

 

ストレスの原因が無くなっても、トイレのことを考えなくなるわけではありませんよね。今まで苦しんできた腹痛の恐怖がトラウマになるため、下痢が続いてしまうのです。

 

これを予後不安といいます。「またお腹が痛くなるのではないか」という不安が新たなストレスとなり、トイレのことを考えたせいで下痢になってしまうという悲しい状態です。

 

これを打破するには、とにかくトイレのことを考えないことが大切です。

 

 

僕も予後不安はかなりありました。電車で長距離移動するときや、部活の試合の時などはいつもトイレのことばかり考えていて、下痢ばかりでした。


 

あまりにもひどい場合は薬などに頼らず、心療内科などで心のケアから入るほうが効果的な場合もあります。

 

⇒過敏性腸症候群は心療内科や精神科の治療で治る場合もある

 

脳と腸がストレスに敏感になっている

過敏性腸症候群はその名の通り腸が過敏になっている状態で、小さなストレスを大きく受け取ってしまうという特徴があります。

 

普通の人ならすぐに流してしまうような小さなことも過敏性腸症候群の人は真に受けてしまい、ストレスになるケースが多いのです。そのため、真面目な人や几帳面な人、神経質な人が過敏性腸症候群になりやすいといわれています。

 

過敏なのは腸だけではなく、脳もまた同じようにストレスに弱い状態です。脳が処理するストレスの信号が体全体に伝わりやすくなっているため、私達が気付かないような小さなストレスや、どうでもいいようなことも大きなストレスとして腸に伝わってしまいます。

 

さらに、腸の動きが活発になって下痢になると、その痛みや苦痛、予後不安がさらにストレスとなり脳に送られ、また下痢をするという悪循環に陥ります。

 

過敏性腸症候群の悪循環

 

腸は第二の脳と呼ばれる場所で、私たちが意識していないことも感じ取ってしまう場所です。

 

その腸が敏感になると、自分ではなんとも思ってないのに腸が勝手にストレスとして受け取ってしまい、下痢になったり腹痛が起こることもあります。

 

 

僕の場合は本当にひどくて、友人から電話がかかってきたり、家族と出かける予定ができただけでお腹を壊すこともありました。

 

頭では喜んでいるのに、腸はそれをストレスとして処理してしまうので、ちぐはぐな状態です。


 

腸内細菌の乱れ

脳や腸が敏感になることと関係しているのが腸内細菌です。今でこそ腸内細菌の重大性は知られるようになってきましたが、まだまだ認知度は低いです。

 

過敏性腸症候群も腸内細菌と深い関わりがあります。幸せを感じることができる物質として有名な「セロトニン」は、実は脳に2%ほどしかなく、95%以上が腸内に存在しています。

 

脳内にあるセロトニンは幸せを感じるために必要な物なのですが、腸内セロトニンは腸を活発に動かす働きがあるため、分泌するのはあまり良くありません。過敏性腸症候群の患者さんは、腸内のセロトニンの分泌量が多いため下痢しやすいのです。

 

ストレスでセロトニンが増加して下痢になる

 

最近の治療でもこの腸内セロトニンを分泌させないのが有効だとわかっていて、薬での治療はセロトニンの分泌を抑えるものが主流になっています。

 

セロトニンを作っているのは腸内細菌です。ストレスを感じると腸内セロトニンが分泌されるわけですが、脳内セロトニンが多ければストレスにも耐性があるので、腸内のセロトニンは増えにくいです。

 

「腸内セロトニンが多くなりやすい人=ストレスに弱い=脳内セロトニンが少ない」ということになりますので、腸内セロトニンを減らすには脳内セロトニンを増やすのが有効です。

 

脳内セロトニンを増やすだけで鬱病が治るとまで言われているほどですので、ストレスに弱い過敏性腸症候群の人にはかなり有効です。

 

普段から下痢ばかりしていると、腸内の善玉菌が減り、悪玉菌が増えます。悪玉菌が増えると腸内セロトニンが増えやすくなるだけでなく、腸の機能自体も弱ってしまいますので、腸内バランスを意識しましょう。